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痛みについて考えてみました!part2脳内麻薬?


2016/10/14 日本経済新聞 夕刊 「ヘルスUP」に興味深い記事がありました。山王病院の奥仲哲弥副院長の考えを紹介しています。この方は、呼吸器外科が専門で肺がん患者を長く診てきた先生のようです。
この先生の考えは以下のとおりです。
・「闘病中の人でも楽しみを見いだす人は、先々を悲観する人に比べ痛みを訴える頻度は低く、治療の効果も高い。」 と言う。つまり患者の気持ちの持ち方次第で、治療の効果が大きく異なってくると言うのです。
何故か?
脳内ホルモンとして代表的なエンドルフィンが大きな影響を及ぼしているのではないかと考えておられるようです。

どういう時に脳内にエンドルフィンが放出されるのでしょうか?
・ランニングなどの心肺機能を高める運動をした時。
・強い信念をいだいている状態。
・褒められた時。
・笑っている時。
・深呼吸をしている時。
・おいしいものを食べた時。

ということは、高揚感や満足感、楽しいと思っている時、恋愛・愛情に包まれている時など、ストレス状態から解放されている状態で精神状態が幸福な状態にある時に、このホルモンが放出されて、痛みやストレスが緩和され、より幸福感が高まってくるのでしょう。

痛みには鎮痛剤がありますが、長期間飲み続けることには大きなリスクがあります。長期的な痛みに苦しんでいる方々の痛みの緩和には、自分ができる範囲で、上記の項目を試してみてはどうでしょうか?この先生以外にも実際に治療に取り入れている先生もいらっしゃって、効果を得ているということも聞いたことがあります。

ランニングができる方は、無理をせずに少しづつ少しづつ走る距離を増やしていったり、同じ趣味の仲間を見つけて一緒に楽しんだり、前向きに生活をしていくことが大切なのだと思います。
ストレス状態にある時、おいしいものを食べたくなりますね。この時、我慢したり暴飲暴食をすると台無しです。自分で”これだけ”と決めて、目いっぱい気持ちを高めておいしく食べましょう。

エンドルフィン 厚生労働省のe-ヘルスネットから抜粋
エンドルフィンにはアルファ(α)・ベータ(β)・ガンマ(γ)の3つがあり、β-エンドルフィンはその中でも苦痛を取り除くときに最も多く分泌されます。

β-エンドルフィン(endorphin)
脳内で働く神経伝達物質の一種。鎮痛効果や気分の高揚・幸福感などが得られるため、脳内麻薬とも呼ばれる。
脳内で働く神経伝達物質「エンドルフィン」のひとつで、モルヒネと同じような作用をする物質です。
エンドルフィンは、子牛や豚の脳から発見されたもので「体内で分泌されるモルヒネ」を意味しています。モルヒネの数倍の鎮痛効果があり、気分が高揚したり幸福感が得られるという作用があります。

ラソンなどで苦しい状態が一定時間以上続くと、脳内でそのストレスを軽減するためにβ-エンドルフィンが分泌され、やがて快感や陶酔感を覚える「ランナーズ・ハイ」と呼ばれる現象がよく知られています。またβ-エンドルフィンは性行為の際やおいしいものを食べたときなどにも分泌されることが分かっています。

思うように体が動かない人もいます。そんな方は、少しづつ少しづつより動くように前向きに体を動かしていきましょう。「あっ、前より動いた!」という小さな感動の積み重ねが大きな成果を生むと思います。

運動以外に認知行動療法というものもあるようです。
慢性痛は脳が作り出すことが多いため、物事のとらえ方や考え方のパターンを変えて痛みに打ち勝つことを目的に行われます。
痛みが起こるときの状況や気持ちを日記に書くそうです。
漠然とした痛みへの恐怖や嫌な気持ちの状態から、自分の痛みを客観的にとらえるなどして、自分自身の痛みへのかかわり方を前向きに変えていくということだと思います。
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続く
イラストレーター : ASAKURACさん